今回は、昨年ドックビジネス科に通われていた、卒業生の木村美穂さんをご紹介させて頂きます。現在、ご自宅兼トリミングサロンの開業に向け、サロンで働きながら実務経験を積んでいらっしゃる木村さんにお話しを聞かせて頂きました。

Qトリマーになろうと思ったきっかけは何ですか。

今2頭の犬を飼っているのですが、愛犬たちと一緒の時間を過ごすために自宅でできる仕事をしたい、愛犬のための技術を身につけたいと思いトリマーにたどり着きました。元々、海外で会計士をした後、日本に帰ってきてからはずっと外資系金融機関でキャリアを積んでいました。子供のころからインターナショナルな環境で働きたいと思っていたので、夢が叶い達成感はありましたが、仕事が忙しく人生を楽しんでいるという感覚がありませんでした。

そんなとき、実家の犬（リク）を引き取ることになりました。のちにもう１頭保護犬（のん）を迎え入れ、現在は2頭になりましたが、そこから犬との生活が始まりました。

私も主人も仕事の帰りが早いほうではなかったので、犬たちのお留守番の時間が長く、もっと一緒にいてあげたいと常々思っていました。また、のんはトリミングが大嫌いで、毎月トリミングに行くのをすごく嫌がっていて、自分でやってあげられたらなと思っていました。もちろん他にもたくさん理由はあるのですが、そんなことを思っているうちに、ずっと会社員として今の事をやっているよりは、まったく新しい事に挑戦する人生を送ってみようと考え、トリマーになろうと思いました。

Qケンネルスクールを選んだ理由をお聞かせください。

生徒さんたちが社会人経験のある方が多かったからです。他のスクールだと高校を卒業したての方が多く、そこに一人混ざるのは少し不安でした。

Qケンネルスクールに通われて良かった点は何ですか。

２０代から６０代までと幅広い年代の方や、様々なバックグラウンドの生徒さんたちと一緒に学べたことです。皆さん犬のことが大好きで、学校で一緒に話すのが本当に楽しみでした。

Q反対に大変だった事は何ですか。

トリミングを学ぶまでは簡単に考えていましたが、学校に通い始めてトリミングってすごく高い技術、犬の知識を求められるものなのだと実感しました。人間と違って、じっとしてられない犬のトリミングをするんだから当然ですね。

Q卒業して、実際にサロンで働いてみて感じたことはありますか。

学校ではモデル犬のカットを時間をかけてできましたが、実際のお店ではそんなわけにもいかず、毎回時間に追われています。いま働いているサロンのオーナーは、トリミングに時間のかかるお店にお客はつかないといつも言っています。
トリミングの時間が長くなると、それだけ犬にとっても負担なので、短時間できれいなカットができるように目下勉強中です。

Q理想のトリミングサロンについて聞かせてください。

トリミングサロンが好きな犬ってあんまりいないのかなとは思いますが、少しでもリラックスできるトリミングサロンにしたいなと思います。

何か新しい事を始めたいと思っていても、年齢を重ねていくと、なかなか思い切った行動が出来ない方も多いと思います。
しかし、木村さんは、子供の頃のインターナショナルな環境で働くという夢を叶え、第2の新たな人生として愛犬を思い、トリマーを目指されました。その思いきった行動力、そして常にワンちゃんの立場になって考える優しい気持ちにあふれています。お店は、来年9月頃のオープンを目標にしているそうです。
海外経験もあり、トリミングについても沢山の勉強をし、何よりもわんちゃんがリラックスできるサロンにしたいとお話ししてくれた木村さん。きっと温かな雰囲気に溢れた素敵なお店になることと思います。
応援しています！頑張ってください！

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