Wスクールで通う大学生トリマーが増えています
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令和元年に発表された文部科学省の「学校基本調査速報」では、大学・短大には、58.1% が進学したと発表されています。
今や日本では、大学へ進学すること自体、エスカレーター式となっているように思えます。
「とりあえず進学」をした後、そこから将来の進路を決めることになるわけですが、雇用環境や将来性などの不安から進路を決めあぐねている学生は多いようです。
千葉県千葉市から青山ケンネルスクールに通われている現役大学生の高橋綾香さんもそのお一人でした。
しかし、家族の応援から「手に職」をつけることを決意。
小さい頃に憧れていたトリマーの技術をWスクールで学んでいます。
- 進学は当たり前だった大学付属学校時代
- 大学の講演で蘇った小さいころの夢
- 今度こそ「とりあえず就職」だけはしたくなかった
- 決め手は人生の先輩である両親の言葉
- Wスクールで大学と両立
進学は当たり前だった大学付属学校時代
高橋さんは、都内の大学付属学校に通われていました。
学校によって幼稚園や中高一貫教育を行なっている附属学校も多く、大学までエスカレーターで行けることで知られています。
高橋さんも、そんな学校生活を送り、高校の時には当たり前のように「大学進学」を選択されました。
大学の講演で蘇った小さいころの夢
そんな高橋さんに転機のきっかけにもなる出来事が訪れました。
大学1年生の時、大学の客員教授を迎えた講演で、ペットビジネスにおける女性たちの活躍を耳にしたそうです。
高橋さんはその講演を聞き、ふと小さいころの自分を思い出しました。
幼い頃から両親の犬好きもあり、犬との生活が当たり前の環境に育った高橋さん。
その影響で、自身も大の犬好きでした。両親に「将来は何になりたいの?」と聞かれるたびに「トリマーさん」と応えていたそうです。
そんな昔の思い出が、講演で蘇った高橋さんの心には、その日からフツフツと湧き上がる何かがあったのかもしれません。
今度こそ「とりあえず就職」だけはしたくなかった
大学2年生も後半。
ちょうど3年生にあがるころになると、いよいよ大学卒業後の進路に悩まされます。
高橋さんも友人と将来についてを話す機会が増えていました。
しかし、周りの意見には賛同できない高橋さんがそこにはいました。
「就職しても、どうせずっと続けようとは思っていない。」
「結婚したら辞めるんだし、そこまで真剣に悩んでいない。」
「とりあえず就職してみて、合わなければ辞めればいい。」
そう。目標があって就職をする、という人がほとんどいなかったからです。
周りの人達のように、流れで単にOLや企業に就職ができればと良いとは思えませんでした。
こうした就職に疑問を感じた高橋さんの結論は「今度こそ、とりあえず◯◯はやりたくない」でした。
決め手は人生の先輩である両親の言葉
ただ、それでも進路に迷いは残りました。
高校の時にも当たり前のように大学へと進学した高橋さん。
いざ「自分の将来は?」と考えると何がしたいのか、自分では明確に分かりませんでした。
頭のなかには「トリマー」という選択もありましたが、大学にまで通ったのに就職もせず、トリマーを選ぶことは現実的ではないような気持ちがしていました。
ある時、ご両親と将来について話した際「とりあえず就職」について高橋さんが抱いている疑問を打ち明けました。
するとお母様から「単に就職するのではなく、手に職をつけて長く続けていける仕事の方が良いんじゃないかな?」という言葉が。
そこで、ご両親にしまいこんであった胸の内、大学1年生の時の講演で芽生えたトリマーという選択肢を告げたところ、その答えは運命的でもあったようです。
実は、高橋さんのお父様は、犬好きが高じて一度はトリマーを目指そうかと思っていたそうです。
しかも、高橋さんが入学した青山ケンネルスクールに通う検討までしていたとか。
そして、偶然にも大学の講演を努めていたのが、青山ケンネルスクールの学長でもあったのです。
こうして、「将来への目標」を持った高橋さんは、ご両親の理解を得て大学を辞めずにトリマーを目指すことに決めました。
Wスクールで大学と両立
高橋さんは現在、青山ケンネルスクール東京校のフリータイム制トリミング科A級コースに通われています。
青山ケンネルスクールでは、フリータイム制という好きな日に予約して通えるコースが、Wスクールを可能にしています。
今は、大学の単位を落とさないよう調整しながら、大学生活とを両立しています。
手に職を持つことで、好きなことをずっと仕事にできる喜びを得た高橋さん、将来が楽しみに変わったそうです。
卒業後はトリマーとして就職し、ゆくゆくは開業したいと新たな夢も抱いていました。