AIはトリマーの仕事をすることができるのか。AIとの付き合い方について考える。
あなたの仕事、10年後どうなる?
テクノロジーの発展によって、今まで人の手によって行われていた仕事の多くが機械やロボットで出来るようになりつつある。
AI(人工知能)が開発され、自動運転を代表する、機械が人間に代わって仕事を行うことが今後もっと増えていくであろう。
人間がやりたくない、できない仕事を代わりにやってくれるのは大変ありがたいが、何もかも代替されてしまうとなると、私達
人間はどうなってしまうのか。
AIによって将来”なくなる仕事”と”残る仕事”が数多く出ていて、“「将来、今の仕事の47%は機械に取って代わる(アメリカの労働省)」”とまで言われている。
トリマーはどうなのか、これからトリマーになろうと考えている方はどうすればよいのか、考えてみましょう。
なくなる仕事、残る仕事の特徴は?
機械は人間よりも処理が早く、正確で一度インプットしたら忘れないので、人工知能まではいかなくても、機械化は確実に進む
であろう。
トリマーはなくなる?or残る?
いよいよ本題。トリマーはどうなのか。
答えは「残る」
理由は大きく3つあり、
①そもそもトリミング自体、機械化が不可能である。
一概に犬といっても、犬種や大きさ、同じ犬種でも性格や毛質がそれぞれ違い、千差万別である。
犬は人の感情をとてもよく感じとるので、犬と関わる際は常に犬の立場になって考え、私達が愛情、心の温もりを持って接する
ことで犬は安心し、身を任せてくれます。何万年と長い歴史を持つ、人と犬との関係はこの先もずっと変わらないのである。
②トリマーは犬の総合職であるから。
トリマーはただ犬を洗ってカットするだけではなく、トリミングをする際、その子に何か異常(パッと見ではわからない怪我や
病気の初期症状)がないかの健康チェックをしたり、飼い主様と普段の飼い方、お手入れの仕方などの相談やアドバイスもしま
す。(犬とは関係ない楽しい雑談もさせていただきます)犬の知識と技術、コミュニケーション力が必要である。
③活躍の場が広いから
トリマーと言っても
・トリミングサロンのトリマー
・ある特定の犬種を専門とするトリマー
・動物病院に勤める看護師兼トリマー
・動物保護団体のトリマー
・ドッグカフェのトリマー
・ペットショップのスタッフ
・ドッグショーに精通するトリマー
・トリミングスクールの講師
など、単にサロンのみならず、他の様々な分野と一緒に行うことができ、多種多様である。
極論、犬がいなくならなければ、なくなることはない。
都市化、機械化が進み、益々無意識にストレスがかかりやすい世の中になってきている為、
犬による癒しの存在がさらに必要不可欠になるであろう。
犬がいなくなることはないので、この先ずっと残る仕事である。
トリマーの将来像とは?
他の仕事とも共通するが、今後は機械に出来ない仕事を探すのではなく、
AIなどの機械をどう“使いこなすか”が生き残りを関わってくるのではないだろうか。
例えば、数十年前、PCは「出来たらいいね」程度な認識であったが、今では使いこなせると、とても有利になっているのは周
知の事実。AIなどの人工知能や精密機械も同じようになる可能性が高い。
トリマーにおいては、ドッグフードや獣医療の発展により、犬も寿命が伸び、高齢犬が以前より増えてきた。
成犬よりも特に清潔に保たなければならないため、老犬の介護やケアが増えていくと考えられる。
これらを踏まえると、トリミング技術はもちろんだが、今までのやり方、考え方に固執せず、
新しいもの、やり方を試す柔軟さと時代にうまく順応する力、人と犬を思いやる心が必要である。
青山ケンネルスクールでは実技の授業でトリミングを学ぶだけではなく、
アドバイスや接客、経営、獣医学、トレーニングなど、あらゆる分野の講義、実際の現場の雰囲気を間近で感じれる店舗実習も
行い、総合的に力をつけていきます。
青山ケンネルスクールで柔軟さと順応性の高い将来活躍できるトリマーを目指していきましょう。