志望動機は、ブリーダーになること
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ケンネルスクールに通われている方は、実はトリマーの仕事を中心に働きたいと思っている方ばかりではありません。
例えば経営者として、自分はトリマーにはならないがトリマーがどういうものか学ぶために通う方や、エステサロンをやりながら、そのお客さんの愛犬をトリミングするために通う方がいます。
現在フリータイム制に通われている本田さんは、ブリーダーを目指しています。
【ブリーダーになりたいトリマーの志望動機とは】
ブリーダーという仕事は、あまり周りで見かけることが少ない職業だと思います。本田さんは、なぜブリーダーになりたいと思ったのでしょうか。
実は本田さんのお母様がダックスフントのブリーダーをされていて、その姿を見て、自分自身もブリーダーになりたいと思うようになったそうです。
当然本田さんのお家には、小さい頃からわんちゃんがいました。
お母さんのお手伝いで、本田さんもわんちゃんのお世話で爪切りやシャンプーなどをしていました。トリミングはサロンに出していましたが、なかなか自分の思うスタイルにならずにサロンから帰ってくることが多く、どうせならトリミングもできるブリーダーになって、自分の犬も切れるようになりたいと思うようになりました。
実は本田さんのお母様も元々はトリマーになりたかったそうで、本田さんがスクールに通うことは大賛成だったそうです。
【トリマーとは?スクールで気づいたこと】
「スクールに通ってみて、気づいたことがあります。犬には心があると昔から思っていたけど、本当の意味では分かってなかったです。」と話してくれました。それはどういうことでしょうか?
「実際にスクールに入ってトリミングをしてみると、うまく行かないことの方が多いです。嫌がったり、噛まれることもあります。本当に、犬一頭一頭性格が違うし、嫌なことも、喜ぶことも違う。飼いやすい犬ランキングなんてありますが、実際はそんなのはないと思います。犬それぞれに感じていることがあり、考えていることがあるからです。」
トリマーという仕事は、犬に好かれることばかりをする仕事ではありません。だからこそ、その犬がどう感じているか、何が嫌なのか、どうすれば怖くないのかを常に考えながら、わんちゃんと信頼関係を築いていく仕事です。
簡単ではありません。でもあきらめずに向き合って、わんちゃんが心を許してくれて、通じ合えた時、他の仕事では味わうことのできない、やりがいや幸せを感じることができます。
それだけ切実にわんちゃんと向き合うからこそ、飼い主さんが気づいていない、病気につながるような異変に気づいてあげることもできます。
トリマーという仕事は、飼い主さんと獣医さんを繋ぐ仕事のようにも思います。
【目指すブリーダー像】
「私のところにいる間は、健やかで不満のない、犬にとって天国のような生活を送らせてあげたいです。学んだことを生かして、トリミングもわんちゃんにとってストレスなくスムーズにできるようになりたいです。お母さんが育てて巣立ったわんちゃんの飼い主さんが、その子が亡くなった後も、すごくいい子だったからまたお母さんのところから迎えたいと連絡が来ます。お母さんのお客さんは、お客さんという感じではありません。お渡しした後も、よく成長した写真が送られてきて、末長いお付き合いをしています。わたしも、大切な家族が巣立って、どんどん家族が増えていくような、お渡しした後もずっと関係性が続いていくようなブリーダーになりたいです。さらにトリミングという部分も増やして、より密な関係を築いていきたいと思います。」
命を育てるということは、簡単なことではないと思います。
でも明確で、とても暖かく素敵なビジョンがある本田さんなら、大先輩のお母様も味方につけて、素敵なブリーダーさんになられると思います。頑張ってくださいね。