ケンネルスクールではすぐにトリマーになりたい！という方を応援する集中制トリミング科があり、最短６ヶ月でトリマーの資格を取得することができます。
最短で資格が取れる集中制に対し、すぐにではなくじっくり学ぶことの出来る総合制トリミング科。こちらのコースの特徴は１年間で約２００頭のトリミングをこなし、トリミングだけでなく、しつけ、生活スタイル、病気など幅広いアドバイスが出来るトリマーになるための知識を学ぶことができます。
今回はそんな総合制トリミング科にに通われる松岡汐音さんをご紹介します。

通勤途中で見つけた新たな夢〜好きなこと＋好きなこと＝私の夢〜

小さい頃から絵をかくことが好きで、運動はあまり得意ではないという松岡さん。高校は美術系の学校に進学にし、デザインを専攻し学ばれていました。高校卒業後も当たり前のように美術系の進路に進むだろうと考えていたそうです。
しかし、大学受験で美術系の大学に落ちてしまい、１年浪人することになりました。その間に、本当に自分がやりたいこと、将来やりたいことがわからなくなってしまいました。

ケンネルスクール近くにある神社で巫女のバイト経験があり、その通勤途中にケンネルスクールがありました。
ガラス張りになっている教室の中でたくさんの犬がカットされ、たくさんの方が学ばれている光景を見ていたそうです。
もともと動物が好きで自宅で犬を飼っている松岡さんにとってその光景は実に魅力的で興味深いものでした。何度も何度もケンネルスクールの前を通るたびに、トリマーになりたいという気持ちが生まれました。 

トリミングがどういうものかはまだよくわからないけど、

美術系の学校で学んでいたことをトリミングでも生かせるのではないか

 
そう考えた松岡さんはトリマーになる！という新しい夢を見つけたのです。
そして、トリマーになるためにスクール探しを始めます。
通勤途中で見ていたケンネルスクールのホームページを見てみると学校紹介の動画があり、それを見てケンネルスクールへの入学を決めたそうです。入学を決め、集中制トリミング科か総合制トリミング科で悩みましたが、資格取得を焦っていたわけではなかったため、じっくり確実に技術を身につけられる総合制トリミング科を選びました。

カットだけではないトリミングを学びたい

ごつごつとした険しい岩場に入り、小害獣を捕まえていたミニチュアシュナウザーやテリアの仲間たちは、自らの体を傷つけないために被毛を硬くする必要がありました。
こういったミニチュアシュナウザーや剛毛な毛を持つテリアの仲間たちは本来プラッキングというトリミング技法を用いてトリミングを行います。
プラッキングとは、ハサミを使ったカットと違い、犬の毛を抜くトリミング技法です。毛を抜くことでさらに強く剛毛な毛を生やすことが目的です。
 
松岡家には、現在８歳になるミニチュアシュナウザーのハッピーくんがいます。
ハッピーくんも若い頃はこのプラッキングをしていたそうです。ここ数年での、一般家庭における登録件数が多いのはダントツでトイプードルです。トリマーはプードルがカットできないと始まらないといっても過言ではありません。しかし、このプラッキングという技法もれっきとしたトリミング技法なのです。トリミングの現場では、はさみを使ったカットに比べると近年は少ないですが、こういった特殊なトリミング技法を学ぶことでワンランク上のトリマーを目指すことができます。ケンネルスクールでは、テリア学やスパニエル学といった必須講座にて、様々なトリミング技法を学ぶことができます。

幅広い年齢層の方だけでなく同世代の仲間とも交流できる

ケンネルスクールでは随時入学を募集しており、幅広い年齢層の方が通われています。松岡さんは入学当初、随時入学のため、生徒さん同士の関わりがないのでは…と不安にも思ったそうです。しかし、そんなことはありませんでした。同年代の仲間もたくさん在籍していて、プライベートで旅行に行くほど親しくなった生徒さんもいます。人見知りな性格でもたくさんの仲間と日々夢に向かって楽しみながら学べているようです。
 
松岡さんは現在、バリカンを使ったサマーカットを学ばれている最中です。犬の毛をカットして、形を作ることは思っていたよりも難しく、犬のコントロールがなかなか出来ないのが今の課題点だそうです。講義ではトレーニング講座のパピートレーニングが始まり、犬の扱いに対する考えが変わったと言います。

ゆくゆくは自分のお店を持てたらいいなと考えているそうですが、卒業後はまずトリミングサロンへ就職をされる予定です。プラッキングに特化したテリア専門店なども興味があるそうです。卒業予定はおよそ半年後。まだまだ実技に自信が持てないので、まずは目の前の課題をクリアし自信を身につけたいと言います。１度は挫折し諦めた夢。そこから新たに出来たトリマーという新しい夢。ここ、池尻大橋で新たな夢への挑戦はまだ始まったばかりです。