誰でも出来る仕事ではダメ 自分の本当にやりたい仕事は?人生と向き合う
誰でも出来る仕事ではダメ 自分の本当にやりたい仕事は?人生と向き合う
今回は集中制トリミング科8ヶ月コースに通う唐牛夏実さんをご紹介します。
唐牛さんは高校卒業後、大手アパレルメーカーに就職されました。入社後すぐに店頭での販売業務をこなし、レジやFitting担当も務めました。勤めはじめの頃は、先輩に指摘されると落ち込んでいましたが、働き続ける中で「指摘ではなく、アドバイス」としてポジティブに受け止める技も身につけたそうです。21歳までの3年間でフロア全体の流れを把握し、指示を出すまでに成長した唐牛さん。このままアパレル業界を継続していくか迷い始めたそうです。そんな時知り合いが美容院のレセプションを紹介してくれました。
美容院の受付、電話、事務、レジ、カウンセリングなどの業務です。カウンセリングはお客様の希望や悩みなどを聞き、トリートメントなど商品を勧めることもあるそうです。
売上もランキング化され、歩合制でもあるためやる気が起きると話す唐牛さん。美容師という技術職の現場で、手に職があることの魅力を感じ始めていました。小さい頃から動物が好きだった唐牛さんですが、死んだ時悲しくなるという理由で犬を飼ってもらえなかったそうです。
大人になってから犬との生活をしてみると、やはり犬が好きだなぁと実感したそうです。2頭目のプードルも飼い始めた頃より、「自分の好きなことをしたい」「誰でもできる仕事ではなく、手に職をつけて働きたい」と考えるようになりました。
お手入れが必要なプードルを飼ってみてトリマーになりたい気持ちが湧いて、2年くらいモヤモヤしていたそうです。将来について改めて考え、結婚してもできる仕事の技術を身につけたい!とトリミングの学校に通うことを決意されました。
ご両親に相談すると、「今から頑張れるのか」「ちゃんと卒業出来るのか」と反対されたそうです。でも時間をかけて悩んだ結果の決意だったので「今やりたいことはコレ」「頑張りたい」とご両親をきちんと説得したそうです。
社会人スクールの強み 独立を目指すモチベーションの高いクラスメイト
25歳で学校選びをするにあたり、知り合いのトリマーに相談したそうです。有名な学校であることと、社会人用の学校なので様々な年齢層の方がいて通いやすいという点でケンネルスクールを紹介されたそうです。
正直25歳から専門学校へ行き、高校卒業の年齢の人たちと同じ学校生活では続けられないと思ったそうです。
それに比べてケンネルスクールは、自分より年上の人も多く、独立を目指すモチベーションの高い人たちと一緒に学ぶ環境があり、勉強を続けられるイメージが湧いたそうです。また、他の生徒さんも他業種で様々な経験をされているので、色んな話を聞けるのが良いとお話しされていました。
実際に通学されての感想は、「まず楽しい!」とのことです。保定の仕方や犬によって性格も違うので、「大人しくしてもらうにはどう扱うべきか」と方法を日々考えているそうです。爪切り1つでもはじめはとても怖かったそうですが、徐々に慣れてきたそうです。
ただ、たまにスタンダードプードルなどの大型犬をやる時は、動きや力強さがあるので大変とのことです。現在 40頭くらいをカットしている段階で、バリカンのかけ方、バランスの見方、形の作り方にまだまだ時間がかかるので、上達したいとお話しされました。自分の犬を自宅でカットする時は、リラックスしながら月1ペースでシャンプー前の爪切り、耳掃除などのお手入れの日、シャンプー&ブロー&カットの日と分けているそうです。頭の丸みも自分の犬なら緊張しないからじっくり練習して作れるとのこと。実技で学んだことを自分の犬で実践し、講義で役立ったのは予防獣医学という獣医の先生が教えてくれた薬の飲ませ方を自分の犬でも実践出来て助かったそうです。
30歳で独立 送迎も可能なトリミングサロンのオーナーを目指して〜
7月卒業予定の唐牛さんは、卒業後まずは大型のペットショップに就職希望だそうです。トリミングや店頭販売もある、お客様も多くて忙しい方が勉強になるとお考えです。トリミング以外も覚えたい、個人店よりも福利厚生や休日も安定した印象があるそうです。
「30歳には開業したい」と目標を教えて頂きました。「むしろ開業するために学校に通っています!」と話す唐牛さん。理想は二子玉川、自由ヶ丘辺りで出店出来ればと夢を語って頂きました。また運転免許を持ってないので、将来送迎などを考えると、卒業のタイミングで免許を取りに行くか悩まれていました。
まだまだこれから明るい将来に向けて一緒に悩んで、着実に階段を登る手助けが出来ればと思います。まずは卒業に向けて、そして次の目標に向けて共に学んでいきましょう。