コロナ禍で選んだ仕事
今回インタビューさせていただいたのは、ケンネルスクール東京校に通う渡辺さん。集中制トリミング科6ヶ月コースに週4日通っています。最近、B級テストに合格し、A級テストに向けての授業に取り組んでいます。時間制限がタイトなB級テストですが、着実に修正してカットする毎にステップアップしていました
渡辺さんがケンネルスクールに入学したのは新型コロナウィルスの影響下で生活環境が大きく変わってしまった7月。前職は販売関係のお仕事をしていました。コロナ禍の自粛期間に自身の生活について改めて考えた方は少なくないと思いますが、渡辺さんも手に職を持つべきでは…と入学を決めました。たしかに、私たちトリマーの仕事はリモートワークや機械に代えられる仕事ではなく、自粛期間中も業務を縮小しながらも忙しい日々でした。
渡辺さんが犬と関わる仕事を選んだのは、小さい頃に飼っていた愛犬への感謝の気持ちからも大きかったそう。小さい頃、留守番の多い家庭だったため、一緒に成長できるようにと迎えたのがラブラドールレトリーバーでした。一緒に思いっきり遊んだり、ケンカの時には仲裁に入って場を和ませたり、辛い時はいつも寄り添ってくれたり…。かけがえのない時間を過ごした愛犬への感謝の気持ちから犬と関わる仕事がしたいと思っていたそう。
実際スクールに通ってみて、色々な犬種に会えるのが何より楽しいという渡辺さん。スクールには、小さなチワワから大型のスタンダードプードル、同じ犬種なのかと思うようなカットをしたモデル犬がいます。卒業までには、なるべくたくさんのわんちゃんのトリミングを経験してほしいとの方針で、スクールでは生徒さんに合った犬割を考えています。100頭いたら、100通りのトリミングを勉強することになります。
また渡辺さんもケンネルスクールに多い転職組ですが、前職の経験がトリマーにも活かせるとの実感を持っているようです。販売関係の仕事では、お客様のニーズを考え、近い商品を提案していました。トリマーの飼い主さんの考えるわんちゃんのスタイルに近づける仕事という部分はとても似ていて、今までしてきた仕事の経験は活かせると感じています。卒業後は動物病院かサロンでプロとしての経験を積んだ後、サロンを開業する夢を持っている渡辺さん。新型コロナウィルスの影響下でも前向きに動いて前進している渡辺さん。トリマーとしての活躍を期待しています。