やりたい仕事を追求するために、トリミングを学びたい
今回は、昨年フリータイム制を卒業され、ドッグトレーナーとして働かれている、橋本さんにインタビューをさせていただきました。
Q.前職は何をされていましたか?
テレビ番組制作の技術スタッフをしていました。
Q.全く違う職種ですが、なぜトリマーになろうと思いましたか?また ケンネルスクールを選んだ理由はどこでしょうか?
私はトリマーではなくトレーナー志望だったので、トレーナーの学校と両立のために自分のペースで通えて実技を中心に学べるフリータイム制があるということで この学校を選びました。
トレーナーを目指したのは、友人が愛犬を実家に預けるようになってから、もの凄く吠えたり噛むようになってしまい、でもコマンドの指示は聞けるという賢いところもあって…これは人の問題では?と思い、ドッグトレーニングに興味を持ち始めました。前職で知り合った方が、仕事しながらドッグトレーニングを学べる学校に通った話を聞いて、行動改善をした子の動画など見せてもらい、それからずっと気になっていてました。前の仕事を辞める時『やりたいと思える仕事』って何かなって考えたら、ドッグトレーナーでした。
トリミング自体を学ぼうと考えたのは、シャンプー·ブラッシングなど「お家で飼い主さんがされること」そういうことをトレーナーとして正しいやり方を知らないのはどうだろう?それ以前に、飼い主さんが出来ることは当たり前に出来るようになっていないといけないなと思ったのと色々調べている時に、噛む子などはサロンでも断られて出来ないということを知り、そういう子もトレーニングしながらトリミングが 出来るようにしてあげれたらと思い、通うことを決めました。
実際 両方学んでみて、二足のわらじは難しいと感じましたが、どういう事をするかを知ったことでサロンに行く前に飼い主さんがやるべき事など、トレーナーとしてやるべき事、飼い主さんに提案できる事が考えられるので良かったと思います。
Q.実際 ケンネルスクールに入ってどうでしたか?
小さい頃から犬は飼っていたので、トリミングサロンに連れて行く事がありましたが知らない作業も多くあり、学んでから実際にケアをするとなっても、生き物に対する扱いが本当に難しく、正直日々出来る気がしないと思いながら実習をしていました。実技内容としては、段階を分けて徐々に実技の難易度が上がっていくこと、実習は担当の犬は一人で全ての作業を行うため、自然と技術を身につけられたと思います。
Q.スクールに入る前と 入ってからと考えが変わりましたか?
トリマーの仕事は、綺麗に仕上げるだけではないと学びました。
思っている以上にグルーミングが苦手な子が多い事を知りました。飼い主さんは、人との共同生活の上で必要だからケアを行なっていますが、犬からするとその必要性は分からないし、慣れない環境の中で、ケアをされるなど、不安なのは当たり前だと思いました。ケアを行うにあたり、まずは最短で仕上げてあげられる技術を身につける事、作業を遂行する事にとらわれず、その子自身が 何が苦手でどうしたらさせてくれるのか、その子を第一に考え、しっかりその子を見てあげることが大切だと思いました。その為にはもっともっと犬というのはどういう動物かを知ることが必要だと思いました。
Q.卒業して 今はどのような仕事をされてますか?
卒業後は犬の幼稚園でトレーナーとして働いています。
Q.実際 働いてみてどうですか?
楽しく働かせてもらっています。やっぱり、そもそも触られる事が苦手な子も多いのです。グルーミングは、どの犬種も必要なことなので、その時間が、少しでもストレスが少なくなるようにと思い、レッスンや遊びの中で人に触られる事、特に足先や爪を強めに触られたり尻尾を掴まれても平気でいられるように少しずつ慣れてもらえるようなスキンシップも行なっています。
Q.最終的な 目標はなんですか?
地元で犬のトレーニング施設を作りたいと思っています。その為に今も日々勉強中です。
橋本さん、ありがとうございました。生徒の頃から勉強熱心で、自分の技術の無さをワンちゃんのためにと、毎回反省し、常に未来を向いて勉強されている方でした。今も変わらず『常に勉強中です』その向上心を、私も見習います!