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Let’s try! trimmer。40歳から新しい自分探し。

40歳から見つめ直した将来

横浜校スタッフの山下です。よく皆さんに聞かれます。今からでもトリマーになれますか?答えはなれます。なりたい自分像を躊躇せずに目指してみてください。これからの時代、本業を失っても生活が出来る収入源を持つことは大切です。手に職を付け、人生の折り返し地点からも、楽しく豊かに過ごしたいですね。

私がスクールに通いだしたのは40歳の頃でした。なぜ40歳から?今から?と周りの人達に驚かれました。高校を卒業し、大手運送会社に就職しました。仕事は続けたまま結婚、出産、育児、離婚、子供の大病、子育て、再婚と忙しい日々でした。離婚後に次男が大病で手術や入退院の生活を5年。長男はクラブチームで野球をしていたので応援やら遠征の付き添いやらと忙しく、野球引退後は思春期に振り回されやんちゃ盛りで毎週学校から呼び出し。フルタイムで仕事もしていて、今思うと本当に日本一忙しいママだったと思います。子育てもひと段落し、心身共に落ち着き、自分を改めて見つめ直す時間が持てるようになった頃、このまま定年を迎える人生ってなんだろう?と考えるようになりました。仕事は20年以上勤めていたのでベテランです。全てに自信がありました。ただやりがいは?というところに関してはモヤモヤでした。20年働いてベテランになれたことを思うと今の自分は定年まであと20年。今から新しい事を始めても20年後には胸を張ってプロと言えるかな?と思うようになり好きなことで転職を考えました。仕事と結びつく好きな事・・・。今の仕事が好きという事しか浮かびませんでした。趣味はサーフィンと釣りですが事故の後遺症で最近は海に行く事も減り仕事にするにはちょっと違う。車やバイクが好きだけどこれも違う・・・。私は何が好きなんだろうとふと足元を見ると愛犬が見上げていました。あの時、これだ!と思ったのです。身近すぎて気づかなかったけれど私の好きな事は漠然と犬でした。犬に関わる仕事は何かと考えるとペットショップや動物病院しか思いつきません。ペットショップは仔犬が死ぬこともあると聞いたことがある。動物病院は病気の犬や死に立ち会うこともありそう。数年前に犬を事故で亡くしてから死が怖かったのです。犬は好きだけど向いてないかな。答えが出ない中、そろそろトリミングに行かなきゃなぁと浮かんできました。そうか!トリマーがあった!トリマーならお手入れが仕事だから死に立ち合うことは無い。早速主人に相談したところ、やってみればいいじゃん。ママには向いてるかもよ。今は事務のプロフェッショナルなんだから20年もしたらトリミングのプロフェッショナルになれるかもよ。なんだかとても嬉しかった瞬間でした。

いざ!スクールに入学。

仕事を辞めて通うのではなく仕事を続けながら通えるスクール探しをしました。もし向いてなかった時に仕事を辞めてしまっていたら帰る場所がないというのが理由です。通信も視野に考えましたが器用でも無いし美術はあまり得意ではなかった私にはDVDを見ながらの授業は無理だろうと却下。働きながら通える自宅から近いスクールを見つけ入学しました。ケンネルスクールのフリータイム制です。ここからが大変でした。まずハサミが持てない。難しい。最初の課題の丸を作る。これが全く出来なかったのです。隣の方はあっという間に綺麗な丸を作成。私はいびつな毛の塊。リボン付けも下手くそ。カットに入ってもとにかく作業が遅い。いつも最後まで教室にいるような生徒でした。若い頃のように体や頭は動きませんが、通っているうちになんとか一頭を仕上げるようになっていました。何度も挫折しましたが、通う度に出来ることが増えていく事が嬉しく自信に繋がり、トリマーを職業としてスタートする事が出来ました。スクールへは会社が休みの週末と祝日、夏季休暇、冬季休暇を使い、約、1年通いました。

会社員からトリマーになって

前職とは全く関係ないトリマーという職。以前の経験は何の役にも立たないと思っていましたが、そんな事はありませんでした。トリマーはただカットをするのが仕事ではないからです。人が苦手だからトリマーになりたいという方もいらっしゃいますが、犬はトリマーを選べません。選ぶのは飼い主です。お客様である飼い主さんとのコミュニケーションが重要です。前職では事務やクレームの対応や受付や営業などの経験があり、聞くという話術が身についていました。お客様との会話には色々な発見があります。会話が出来なければ発見は無く、お客様の要望にも応えられません。転職組みのトリマーは前職での社会経験が活かせるのです。主婦からトリマーになった方は子育て経験者の方が多く、子供と接するように犬の扱いもとてもお上手だったり、女性ならではのコミュニティ能力を発揮しています。どんなに技術が長けていても笑顔や会話下手では人は集まりません。やりがいを感じる仕事としてもトリマーになって良かったと思えます。シャンプーにしてもどうしたら上手になるか?早く乾かすにはどうすべきか?課題は今も都度あります。会社員だった頃は時間で区切った仕事しかしていませんでした。考え工夫するというような作業もほとんどなく流れ作業をこなす日々だったように思います。お客様からの綺麗になったねの言葉や作るという作業がやりがいを感じさせてくれるのかなぁと思います。入学当初は何も出来ずに挫折してばかりでしたが、先輩やたくさんの犬や飼い主さんからトリマーのプロになるヒントをもらいながら現在に至ります。40代からでも遅くはありません。好きなことを職業に出来ました。私の好きな言葉。Enjoy your great life!年齢は関係ありません。自分らしく楽しみながら好きを仕事にしてみませんか?


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