ココがうちに来たのは、私が大学４年生のとき。
就活を続けていた私が、ついに金融の会社から
内定をもらったときに、そのお祝いとして、
我が家で犬を飼おうということになって、
そして迎えたのがトイプードルのココ、きみでした。

ちょっとの物音で驚いたり、
お散歩中、グイグイくる犬からは逃げ回る、
臆病なところがあるココ。
でも家族が帰ってくると、どんなときも勢いよく
玄関で出迎えてくれるココ。

そんなきみを、私だけじゃなくお父さんもお母さんも、
お兄ちゃんも、家族みんなが大好きになった。
「ココが今日、こんなことをしたんだよ」
「今日、このおやつ買ったよ」
「あそこのドッグランに連れて行ってみたいね」
みんながココのことで話すようになって、
家の中が明るくなった。

就職した金融の会社で働いていた私は、
毎日、忙しさにヘトヘトになって家に帰って、
ココに癒してもらっていたね。
４年目に入った頃、会社の上司から将来のキャリアイメージを
描くように言われて、将来を想像しようとしたときのこと。
あれ？ 金融の仕事をしている自分がぜんぜん浮かばない……。
これではいけないと思った。
やりたいことをもう一度、考えるようになって、
思い浮かぶのは、ココを連れて行っていた
トリミングサロンのトリマーさん。
いつもすごく可愛く仕上げてくれる技術。
犬をトリミングすることで、飼い主も幸せにする。
すごい仕事だ、自分もこんなことができたら……。
見えなかった将来が、そのとき、見えた。

そんなふうに、第二の就職のきっかけは訪れた。
会社を辞めて、トリミングの学校へ。
爪切り、耳掃除、シャンプー、よく動く犬の上手な抑え方、
一つひとつが難しくてすぐにはできなかったけど、
頑張ることが苦ではなかった。
むしろココロがすごく楽になった。

自分が生徒さんのサポートをする側として
働くようになった今も、
教えるのは難しいけれど、毎日が楽しい。
家族に表情が明るくなったと言われる。
ココもそう思っているんじゃないかな。

自分らしく、充実した生き方に
私を導いてくれたココ。

これからも長生きしてね。

ココがうちに来たのは、
私が大学４年生のとき。
就活を続けていた私が、
ついに金融の会社から
内定をもらったときに、
そのお祝いとして、
我が家で犬を飼おうということになって、
そして迎えたのが
トイプードルのココ、きみでした。

ちょっとの物音で驚いたり、
お散歩中、
グイグイくる犬からは逃げ回る、
臆病なところがあるココ。
でも家族が帰ってくると、
どんなときも勢いよく
玄関で出迎えてくれるココ。

そんなきみを、私だけじゃなく
お父さんもお母さんも、
お兄ちゃんも、
家族みんなが大好きになった。
「ココが今日、こんなことをしたんだよ」
「今日、このおやつ買ったよ」
「あそこのドッグランに連れて
行ってみたいね」
みんながココのことで話すようになって、
家の中が明るくなった。

就職した金融の
会社で働いていた私は、
毎日、忙しさにヘトヘトになって
家に帰って、
ココに癒してもらっていたね。
４年目に入った頃、会社の上司から
将来のキャリアイメージを
描くように言われて、
将来を想像しようとしたときのこと。
あれ？ 金融の仕事をしている自分が
ぜんぜん浮かばない……。
これではいけないと思った。

やりたいことをもう一度、
考えるようになって、
思い浮かぶのは、
ココを連れて行っていた
トリミングサロンのトリマーさん。
いつもすごく可愛く仕上げてくれる技術。
犬をトリミングすることで、
飼い主も幸せにする。
すごい仕事だ、
自分もこんなことができたら……。
見えなかった将来が、そのとき、見えた。

そんなふうに、
第二の就職のきっかけは訪れた。
会社を辞めて、
トリミングの学校へ。
爪切り、耳掃除、シャンプー、
よく動く犬の上手な抑え方、
一つひとつが難しくて
すぐにはできなかったけど、

頑張ることが苦ではなかった。
むしろココロが
すごく楽になった。

自分が生徒さんの
サポートをする側として
働くようになった今も、
教えるのは難しいけれど、毎日が楽しい。
家族に表情が
明るくなったと言われる。
ココもそう思っているんじゃないかな。

自分らしく、充実した生き方に
私を導いてくれたココ。

これからも長生きしてね。