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卒業生に聞きました!病院で働くプロの声


本日はケンネルスクール集中制ビジネス科を卒業されたHさんにお話を聞きました。

卒業後の進路について教えてください

動物病院のトリマーとして現在働いています。

●業務内容
トリミング
ホテル犬・猫のお世話
犬舎や病院内の清掃
診察の保定
検査の手伝い
など
●勤務時間
8時45分〜17時45分

1日の流れとしては
出勤後、開院前に犬舎や院内の清掃、ホテル犬・猫の散歩や給餌をして、
病院が開いたらトリミングする犬の受け取り、トリミング、診察の保定などを状況をみてやっていく感じです!

プロの現場とスクールとのギャップはどのようなところで感じますか?

とにかく時間との勝負!
スクールでは、1日に1頭〜2頭、自分のトリミングする犬のことだけを考えて、一つ一つの作業を確認しながら順番に進めていましたが、
実際に働いてみると、1日に病院全体で12〜13頭、多い時は20頭以上を、働いているトリマーさん達の進捗状況(誰と誰が今シャンプー入ったからドライヤーがどのくらいで空くか、など)をみながら優先順位を考えて動いていかなきゃいけないです。
状況によっては、1頭を最初から最後までやるのではなく、ドライまで進めたら一旦置いて違う子を進めて…など、その時によっていろんなやり方がある、というのを学びました。

スクールでの学びで役に立った講義や知識はありますか?

病院ということもあり、予防獣医学の授業はとても役に立っています!
獣医師さんや動物看護師さんとお話する上でやはり基本的な知識は必要ですし、
犬の予防薬やワクチン、狂犬病予防の内容などはトリマーでも飼い主様にご案内することが多いので、説明できる程度には頭に入っていないといけないな、と感じています。

生徒の時と今では得意・苦手に変わりはありますか?

生徒の時は、特に保定が苦手でした。
爪切りや耳掃除、ブローなども、保定が下手だったので犬もきっと嫌だったでしょうし(笑)、
暴れられたり、うまく抑えられなかったりで、ひとつの作業にすごい時間がかかっていました。

今は、バリカンに苦戦しています…
病院ということもあって、
とにかく「清潔」で「スッキリ」を心掛けているので、
お腹、脇、耳、内股、陰部周りなど細かいところまでバリカンですっきり取ることが多いのですが、細かい部分のバリカンは緊張しますし、その緊張が犬にも伝わって怖がらせてしまったりするので、
もっと素早く丁寧に入れられるように日々練習しています。

得意と言えるか分からないですが、
就職してから、シャンプーブローはひたすらやっていたので、少し自信がついてきました!
しっかり洗う!早く乾かす!というのは常に心掛けています。

現在の目標・心がけていることは何ですか?

シニアの子や、何らかの疾患を持っている子も多いので、とにかく時間をかけずに清潔に、
その子が過ごしやすく飼い主様がケアしやすいようにトリミングするのを心掛けています。
また、20歳を超えるような子も結構いて、
立てない子、座れない子、認知症の子、足が曲がらない子など…様々な子が来るので、
どんな子が来ても飼い主様に満足いただけるクオリティで、素早く仕上げられるようになるのが目標です。

入学を悩んでいる方や生徒として通われている方へのアドバイスをお願いします。

入学する前は、好きなことを仕事にするのはどうなんだろう…と思うこともありましたが、

実際にトリマーになってみて、毎日大好きな犬と触れ合えるのはとても幸せだし、自分の飼っている犬を自分でケアできる、そのための知識と技術も手に入れられる、というのはとても嬉しいです。

働くための技術を得るために入学するのももちろん良いと思いますし、自分や近所の犬の為、保護活動の為、目的はないけど何か犬のためにできるようになりたい、など、今後の選択肢を広げる為に入学するというのも良いのかな、と思います。

また、現場に出ると、確かに勉強になる事は多いですが、ゆっくりひとつひとつの作業を確認する、というのはなかなか難しいと思います。
なので通っている間に、いろんな先生のやり方を見て、気になる事はなるべく沢山質問して、自分に合ったやり方を見つけていけると良いと思います。

真摯に犬と向き合うHさんの真面目で優しいお人柄が伝わってきます。
実際に現場で働くプロの貴重なお話や、これから入学を検討されている方、今スクールに通われている生徒さんに向けてのアドバイスを聞くことができました。
お忙しい中ありがとうございました!

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