Voice
卒業生・在校生の声
実家のガレージスペースで開業。
代々木上原の愛されるお店に成長。
「通い続けてくれる犬たちの老いさえも愛おしく感じます」
代々木上原の静かな住宅街。住宅1階部分のガレージを使った可愛いお店が、下谷世津子さんの「Dog salon ChocoNuts」です。
「オープンしたのは2016年です。あっという間でびっくりです。実家のガレージの一台分のスペースを使わせてもらえることになって、ここで開業したんですが、大きな通りから一本入った住宅街なので、あんまりお客さんは来ないんじゃないかと思っていました。それが、ありがたいことにたくさんのお客さまがこんな場所のお店を見つけて来てくださって、とても順調です」。
技術が特に優れているわけでもない自分に、なぜこんなにお客さまが通い続けてくださるのかわからないと話す下谷さんですが、選ばれる理由は、下谷さんの人間性にもあるようです。
「とにかく飼い主さんがお迎えに来られると、私はずっとしゃべっています。その子の可愛さから始まって、まったく関係のないお話まで、お客さまはもういい加減に帰りたいと思われているかもしれません(笑)。通い続けてくれているワンちゃんは可愛くて、だんだん老犬になって目や耳が衰えてくる子もいますが、そういう老いさえも愛おしく思えます」。
下谷さんの地域の犬たちへの愛情が、飼い主さんにも伝わっているのではないでしょうか。
「楽しかったスクール時代。実習後の語らいも楽しかった」
下谷さんがトリマーの勉強を始めるきっかけは、自宅で1頭目の犬を飼い始めたことだったそうです。
経理事務の仕事と子育てをしながら土日にケンネルスクールに通い始めた頃は40代手前。最初はトリマーになろうとまでは思っていなかったとのこと。
「細かい作業は好きだったので、ちょっとやってみたいなと思ったんです。平日は経理の仕事をして、フリータイム制で土日だけ通っていました。それが行ってみたら、とにかく楽しかったんです。仲良くなった友だちと学校帰りに飲みにいくのも楽しみでした。だからしっかり夕方4時には実習を終わらせる(笑)。頑張った後にお酒を飲みながらトリミングのことを話すのが本当に楽しかったです」。
2年間かけて卒業すると、ケンネルスクールで後輩の指導にも5年間関わり、2016年に「ChocoNuts」を開業してからも、定休日にはスクールで指導のサポートを行ってきた下谷さん。
「自分でお店をやろうとまで思っていなかったんですが、たまたま実家の駐車場スペースが空いたので、ふとここでやっちゃおうかなと。親も歳をとってきていたので、家で介護をしながら仕事ができることもいいと思いました。最初はお店の前でチラシを配ったりして、それを見て来てくださったお客様が今も来てくださっているから不思議ですよね」。
「卒業生のお店でいろんな経験を積んでほしい」
ケンネルスクールで後輩の指導もしていたことで、学校の先生や後輩とのつながりもあった下谷さん。
お客さんが増えて「ChocoNuts」が忙しくなってくると、ケンネルスクールで親しくなった後輩の卒業生にも声をかけて手伝ってもらうようになっていきました。
「土日なら行きますとか、月に1、2回だったら手伝いたいと言ってくれる人が多かったんです。うちはけっこう大型犬も多いので、オーストラリアン・ラブラドゥードルの予約が入ったときなどは手伝いに入ってもらって一緒にやっています。いろんな人が手伝いに来てくれるので、自分一人でお店にいるということがあまりないです。みんなが助けてくれるので、あまり苦労していないかもしれない(笑)」。
下谷さんは後輩にサポートしてもらえて、後輩たちも「ChocoNuts」を手伝いながら大切な現場経験を積ませてもらえるという、とてもいい関係ができていました。
「卒業生同士や先生とのつながりも私の大事な財産です。ケンネルスクールで学ぶ人には、ぜひ卒業生のお店にも見学やサポートに行って、楽しくいろんな経験を積んでほしいです。何でもやってみないとわからないので、やりたいならやってみるといいと思います」。
終始、謙虚に話す下谷さんでしたが。この日もアルバイトに入っていた後輩卒業生は、下谷さんをとても尊敬していることを話してくれました。
ケンネルスクールで学んだ人のつながりと成長は、卒業後も続いていくことを感じました。
Profile
Dog salon ChocoNuts オーナー・トリマー