Voice
卒業生・在校生の声

子育てと両立しながら、
愛犬との暮らしを豊かにする。
それが、私がトリマーを目指した理由。
トリマーを目指した動機とケンネルスクールを選んだ理由
もともと2匹のプードルと暮らしていて、ずっと犬が大好きでした。月に一度サロンへ預けるたびに、「もっとこうしてくれたらいいのにな」と、気になることが出てきて。もちろん丁寧なサロンでしたが、何より安心なのは、自分の手でカットできることかもしれない。そう思ったのが、トリマーを志した最初のきっかけです。
本格的に学校に通い始めたのは、出産からまだ2ヶ月しか経っていない頃でした。子どもを授かる前からずっと「やりたい」と思っていた夢。でも、育児や生活のことを考えると、なかなか踏み出せずにいました。それでも心の奥ではずっと思っていて、「このままモタモタしていたら、きっと後悔する」と、思い切って決意したんです。
ケンネルスクールを選んだのは、子育てと両立しやすい環境が整っていたから。専門学校のような長時間の拘束がなく、自分のライフスタイルに合わせて曜日や時間を選べるのが魅力でした。私は毎朝子どもを保育園に送ってから学校に通い、授業が終わったらその足でお迎えに行く。そんな日々を無理なく続けられています。
また、友人から「他校は一頭を複数人で仕上げることが多い」と聞いていた中、ケンネルスクールでは“一人一頭制”でじっくり向き合えることにも、強く惹かれました。技術だけでなく、犬ときちんと関係を築く経験ができることが、この学校の大きな魅力だと思います。
ケンネルスクールでの学びについて
入学して半年が経ち、少しずつハサミにも手が慣れてきました。最初はやはり不安もあって、知らない犬と一対一で向き合うことに緊張していたのを覚えています。でも、ケンネルスクールでは“一人一頭制”が基本。最初から最後まで責任を持って仕上げる分、自然と犬との距離感も深まっていきました。
ありがたかったのは、先生たちがいつも近くで見守ってくれること。たとえば、足まわりのカットやバリカンの工程など、一つひとつ終わるごとに先生にチェックしていただきます。最初の頃は手直しされることも多く、くじけそうになることもありました。でも、何度も繰り返すうちに少しずつ上達を感じられるようになり、「私でもできるかもしれない」と思える瞬間が増えてきました。
とくに心に残っているのは、先生がかけてくださった「自分が辛い体勢でも、犬が楽ならそうしてあげなさい」という言葉です。はじめのうちはどうしても、自分のやりやすさを優先してしまっていましたが、その言葉を聞いてからは、犬の気持ちをいちばんに考えるようになりました。
先生の技術は本当にすごくて、私が時間をかけて整えたつもりのカットも、先生が入るとあっという間に綺麗に整ってしまいます。犬との接し方ひとつ取っても、私が触ると嫌がっていた子が、先生の手にかかるとまるで別の犬のようにおとなしくなることもあって。もっと頑張らないとって、刺激を受けています。
最近では「きれいにできたね」と褒めていただけることも増え、仕上げにかかる作業時間も少しずつ短くなってきました。犬にとっては、時間が短いほど負担も少ない。だからこそ、丁寧でありながらも、素早く、やさしく仕上げられるよう、これからも一歩ずつ上を目指していきたいと思っています。

将来の目標について
卒業後は、まずサロンで実務経験を積みながら、動物取扱責任者の資格を取得するのが目標です。現場でしっかり学び、自分の中に“仕事としての手応え”をきちんと積み重ねたうえで、いつかは自分のサロンを持ちたいと思っています。
目指しているのは、犬も飼い主さんもリラックスできるような場所。緊張したり、無理をさせたりすることなく、ふわっと心を預けられるサロンにしたいんです
さらに、余裕ができたら保護犬のケアにも関わっていきたいと思っています。事情があってシェルターに保護された犬たちが、少しでも快適に過ごせるように。無償でもかまわないから、汚れた毛をきれいに整えてあげたい。「きれいになる」という体験は、犬にとっても“新しい自信”になる気がしています。
うちの犬たちは、落ち込んでいるときにそっとおもちゃを持ってきてくれます。言葉が通じなくても、気持ちだけはちゃんと届いている。そんな気がして、毎日の中で何度も救われてきました。だから今度は、私のほうから“ありがとう”を返したい。
年齢や環境、さまざまな事情で保護される犬が増える中で、ほんの少しでもその子たちの気持ちがやわらぐような関わりができたら。そんな想いを胸に、子育てと勉強に向き合う今の毎日が、とても充実しています。
Profile
子育てをしながら通学し、授業後は保育園へお子さんのお迎えに行く日々を送る。 犬が安心できるサロンを開くことが目標。入学して6ヶ月目。