Voice
卒業生・在校生の声

バレリーナからトリマーへ。
直感を信じて見つけた、心から輝ける道。
トリマーを目指した動機とケンネルスクールを選んだ理由
もともと私は、ずっとバレリーナとして舞台に立っていました。でも、埼玉のバレエ団にいた頃、なかなか役をもらえず、「この先に、自分の未来はあるのかな」と思うようになってしまって。大切にしてきた道をいったん手放したあと、次に何をしようかと考えた時、頭に浮かんだのが「動物と関わる仕事」でした。
最初は、動物看護師を目指して、動物病院でアルバイトを始めました。でも、ある日ふと目にしたトリマーさんの姿が、私の気持ちを大きく動かしたんです。看護師の方々が真剣に働く中、トリマーさんは本当に明るく、笑顔で、その姿が、すごくキラキラして見えて。「あ、こっちのほうが自分らしくいられるかも」って、直感的にそう思いました。私にとっては、すごく自然な感覚でした。
ケンネルスクールを選んだ理由も、実はその“感覚”を大切にしてのこと。いくつかの専門学校のオープンスクールに行ってみた中で、ひとりで一頭を最初から最後まで仕上げられるのは、ここだけでした。他校のように複数人で仕上げる形式ではなく、しっかり一対一で向き合える。それが、実力につながると思いました。それに、専門学校だと卒業まで2年かかるところがほとんどですが、ケンネルスクールは1年以内での卒業が可能。早く現場に出たいと思っていた私にとっては、それも大きな魅力でした。
ケンネルスクールでの学びについて
入学して半年、少しずつですが、確実に成長を感じられるようになってきました。とはいえ最初は大変でした。特に爪切りが苦手で、毎回のように先生に手直ししていただいていました。犬が動かないようにする「保定」も難しかったです。
実は、私はずっと“猫派”で、犬を飼ったこともなかったんです。抱っこの仕方もわからないままのスタートで、周りの生徒さんたちは小さい頃から犬と暮らしている方ばかり。知識や経験の差に、焦りを感じることもありました。でも、そんな時こそ、先生の存在が本当に大きくて。犬との接し方を一つとっても、まるで空気が変わるんです。私が触ると嫌がっていた犬が、先生が関わるとスッと落ち着いて、「えっ、さっきと同じ子だよね?」と思うほど。
カット技術も、本当にすごいんです。たとえば足のカット。私がやるとガタガタになってしまうのに、先生が入ると見事なまでにまっすぐな円柱に仕上がる。ハサミの動かし方がぶれない。その動きに、いつも見惚れてしまいます。
そんな先生方が、私ができた時にはしっかり褒めてくださるんです。「顔のカット、すごく可愛くできてたね」「上手だったよ」。そんな言葉をかけてもらえると、自分の中の“できたかも”が確信に変わっていく。褒められるって、こんなにうれしいんだなと、あらためて感じました。

Profile
バレエ団に所属するバレリーナから、好きな動物の仕事で輝くことを目指してトリマーの勉強をスタート。入学して6ヶ月目 。