About Us

開校の想い

トリマーになるあなたへ

一人の人間として世の中に立つこと。
寄りかからない自立した姿勢を持つことで、
人や犬の存在を見つめることができる。
志を同じくする仲間と出会える。
そのために私たちは技術を学び、
勇気と経済的な自立手段を得る。

犬の生き方を守ること。
人は経済や社会の状況に左右されやすく、
立場の弱い犬には、
鏡のように、
人の弱さが映し出されることがある。
犬に関わる技術を身につけ、
それによって生きるプロフェッショナルとして、
私たちは犬の生き方を守る。

つよく生きようと努力する人間を手伝って
応援してくれるのが犬。
それによって人はよりつよく、
明るく、優しくなれて、
それをまた犬もよろこんでくれる。
トリマーとして世の中に立つ自分が、
しあわせな循環を広げる始まりになること。

ケンネルグループ代表取締役社長
鈴木 邦枝

開校の頃は、人の生活にゆとりが生まれはじめ、犬を飼う人が増え、小型犬、超小型犬も増えてきた頃でした。ただ、安易に飼い始める人が増えたことで、うまく飼えず捨てられてしまう犬も増える悲しい状況もありました。愛犬文化を成熟させるには、もっとトリマーが必要。女性の活躍の場にもなる。そう感じ、1986年、社会人向けトリマー養成校としてケンネルスクール(当時 青山ケンネルスクール)を開校しました。

社会人をトリマーに育てるという考え方は、業界のなかでは常識はずれと言われたものです。私はそう思いませんでした。私自身、この業界に入る前は、銀座のミキモト真珠店で働く店員。犬が大好きで、海外の新聞で見たトリマーに憧れ、その熱意で犬屋さんに勤め、先輩の技術をそばで見ながら学びました。熱意ある人に技術を伝えれば、社会人経験も活かして、きっといいトリマーになる。カリキュラムも自分たちでつくり、25坪のペットショップ兼トリミングサロンの奥で、トリマー養成を始めたのです。

カットモデル犬の確保は、世田谷のあたたかい愛犬家の方たちに助けられました。トリマー養成の必要性を認め、愛犬を提供してくれる方が数多くおられたことで、「一人一頭完全仕上げ」のスタイルが確立できたのです。お客様の大切な愛犬。一頭一頭への愛着は自然と強くなり、犬の健康状態やしつけ方のアドバイスまで気を配るトリマー教育の姿勢もここから生まれました。この教育エッセンスは、これから先も変わることはありません。