あなたを飼いはじめたのは、私が友人とお店を開いたとき。
トレーナー兼トリマーとして初めて働き始める自分の
パートナードッグとして、ミニチュアシュナウザーのあなたを選んだ。
トレーナーのパートナーには向かない犬種だと
助言してくれる人もいたけれど、私はそうは思わなかった。
「木」偏に「花」と書く「椛」(もみじ)という
可愛い漢字一文字で、「もみ」と名付けた。
家でも仕事場でもずっと一緒の日々が、それから始まった。
スピン、ターン、エイト、ジャンプ、
椛はいろんなトリックをどんどんマスターして、
お店でトレーニングの見本になってくれたね。
小さい仔犬たちを人や他の犬に慣れさせる
社会化トレーニングのときは、
椛も小さい子たちと一緒に遊んで、協力してくれたね。
お店にくるどんな子ともケンカせず、仲良くしてくれたね。
3年前、お世話になった先生に声をかけていただいて、
私は自分も学んだトリミングスクールのインストラクターになった。
今度は私が、トリマーを目指す人たちに教える仕事。
生徒さんに教えるのは、自分でやるのとは違う難しさがあるけれど、
教え方を自分なりに工夫して、それで生徒さんが
ぐんと上達したときはとても嬉しい。
先生という仕事の大変さと喜びが少しわかってきた。
椛には相変わらず手伝ってもらってる。
生徒さんにシュナウザーのカットを教えるときは、
椛を学校に連れてきて、カットモデルになってもらう。
トレーニングの授業を私が担当するときもあなたは欠かせない。
「こんにちは」と私が頭を下げると、椛も頭を下げてお尻をあげる
「バウ」は私たちの得意なトリック。
トレーニングの楽しさを感じてもらえたときは嬉しいね。
一度、勇気を出して、デザインカットの
コンテストに一緒に出場したこともあったね。
初めての人には警戒吠えすることもあるあなたが、
たくさんのギャラリーや審査員に囲まれても全く吠えることなく、
ずっと2時間、おりこうにしていてくれた。
受賞はできなかったけど、椛が立派に立ち振る舞えたことが、
私は本当に誇らしかった。
7歳になった椛が、半年前の夜中、原因不明のアナフィラキシーショックで
急に動かなくなったときは、そんなこと初めてだったから顔面蒼白になった。
急いで病院に連れていって、回復してくれてホッとしたけれど、
あなたがいかに私にとって大事な存在かをあらためて感じた。
自分の子どものようで、可愛い妹のようで、
一緒に思い切り遊ぶ友だちでもあって、信頼する仕事のパートナーでもある。
あなたのことは一言では言えない。
生徒さんが卒業したとき、このスクールで学んでよかったと
思ってもらえる教え方をもっと追い求めていきたい。
椛、健康で長生きして、これからも手伝ってください。
あなたを飼いはじめたのは、
私が友人とお店を開いたとき。
トレーナー兼トリマーとして
初めて働き始める自分の
パートナードッグとして、
ミニチュアシュナウザーの
あなたを選んだ。
トレーナーのパートナーには
向かない犬種だと
助言してくれる人もいたけれど、
私はそうは思わなかった。
「木」偏に「花」と
書く「椛」(もみじ)という
可愛い漢字一文字で、
「もみ」と名付けた。
家でも仕事場でもずっと一緒の日々が、
それから始まった。
スピン、ターン、エイト、ジャンプ、
椛はいろんなトリックを
どんどんマスターして、
お店でトレーニングの
見本になってくれたね。
小さい仔犬たちを人や
他の犬に慣れさせる
社会化トレーニングのときは、
椛も小さい子たちと一緒に遊んで、
協力してくれたね。
お店にくるどんな子ともケンカせず、
仲良くしてくれたね。
3年前、お世話になった先生に
声をかけていただいて、
私は自分も学んだ
トリミングスクールの
インストラクターになった。
今度は私が、
トリマーを目指す人たちに教える仕事。
生徒さんに教えるのは、
自分でやるのとは
違う難しさがあるけれど、
教え方を自分なりに工夫して、
それで生徒さんが
ぐんと上達したときはとても嬉しい。
先生という仕事の大変さと
喜びが少しわかってきた。
椛には相変わらず手伝ってもらってる。
生徒さんにシュナウザーの
カットを教えるときは、
椛を学校に連れてきて、
カットモデルになってもらう。
トレーニングの授業を私が担当するときも
あなたは欠かせない。
「こんにちは」と私が頭を下げると、
椛も頭を下げてお尻をあげる
「バウ」は私たちの得意なトリック。
トレーニングの楽しさを感じてもらえたときは嬉しいね。
一度、勇気を出して、デザインカットの
コンテストに一緒に
出場したこともあったね。
初めての人には
警戒吠えすることもあるあなたが、
たくさんのギャラリーや
審査員に囲まれても
全く吠えることなく、
ずっと2時間、
おりこうにしていてくれた。
受賞はできなかったけど、
椛が立派に立ち振る舞えたことが、
私は本当に誇らしかった。
7歳になった椛が、半年前の夜中、
原因不明のアナフィラキシーショックで
急に動かなくなったときは、
そんなこと初めてだったから
顔面蒼白になった。
急いで病院に連れていって、
回復してくれてホッとしたけれど、
あなたがいかに私にとって大事な存在かを
あらためて感じた。
自分の子どものようで、
可愛い妹のようで、
一緒に思い切り遊ぶ友だちでもあって、
信頼する仕事のパートナーでもある。
あなたのことは一言では言えない。
生徒さんが卒業したとき、
このスクールで学んでよかったと
思ってもらえる教え方を
もっと追い求めていきたい。
椛、健康で長生きして、
これからも手伝ってください。
無償の愛を教えてくれた
モモへ
保護施設で出会った
茶太郎へ